GIMP 透過


画像編集ソフト「GIMP」の透過についての説明です。
画像内に透過させたい部分があるときの作業方法です。
「アルファチャンネル」と「レイヤーマスク」の2種類あります。
「アルファチャンネル」は画像を透明部分が作れる状態にします。
「レイヤーマスク」は元画像とは別に透明・不透明の情報を持つマスク画像を作り
元画像に擬似的に透明部分を作ります。

アルファチャンネル

レイヤーを右クリック → アルファチャンネルの追加

レイヤーの名前が「太文字」から「細文字」に変わります。
アルファチャンネルは画像に透明部分の情報を持たせます。
画像を部分的に切り抜きたい時や四角以外の輪郭の画像を作りたい時などに使います。
アルファ情報のない画像は切り抜いた部分や輪郭の外側に白い背景が生成されます。

画像として保存

透明部分のある画像はアルファ情報を持つことができる保存形式で保存します。
よく使われる形式は「png形式」です。
「jpg形式」はアルファ情報を持つことができないので「jpg形式」で保存すると
画像の透明部分は白で補完されます。
透明部分のない画像はデータサイズの小さい「jpg形式」で保存した方が良いと思います。

レイヤーマスク

レイヤーを右クリック → レイヤーマスクの追加

レイヤーの小さい画像の右に白い画像(レイヤーマスク画像)が追加されます。
レイヤーマスクは元の画像を保ったまま透明部分を作りたいときに使います。
レイヤーに追加されたレイヤーマスク(白い画像)を選択、編集し透明部分を作ります。
白が不透明度100(不透明)、黒が不透明度0(透明)、グレーにすると元画像が半透明になります。
黒に近いグレーほど透明に近い半透明になります。
白から黒のグラデーションにすると段々と透明になる画像を作れます。

画像として保存

レイヤーマスクで透明部分を作った画像はアルファ情報を持つ保存形式で
透明部分をもつ画像として保存できます。png形式などです。
jpg形式などアルファ情報を持つことができない形式で画像保存すると
透明部分を白に補完されて画像保存されます。

レイヤーマスク 削除・無効化・適用

レイヤーマスクを「削除」または「無効化」すると透明部分を作る前の元画像に戻ります。
「無効化」はレイヤーマスクを消去せず元画像に戻します。
「レイヤーマスクの適用」は元画像とレイヤーマスクを結合し、
元画像にアルファチャンネルの透明部分を生成します。

補足

アルファ情報のない「jpg形式」の画像などは透明部分を作ろうと「選択範囲を消去」や
「消しゴムツール」を使っても画像から消えた部分は白で補完されます。
この場合、前述した「アルファチャンネル」や「レイヤーマスク」を使います。
一方、アルファ情報を持つ「png形式」などの画像をGIMPで開くと元から
アルファチャンネルが生成されるので「部分消去」や「消しゴムツール」を使えば
透明部分を作ることができます。

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